クロスメディア

メディアを連携させて相乗効果を

クロスメディアマーケティングとは、商品やサービスのPRを、複数のメディアを連携させることにより相乗効果をねらった手法です。
分かりやすいのが、テレビCMの「明日の朝刊で…」や「詳しくはWebから」などの、チラシやWebサイトへの誘導ですね。テレビCMを見た後に、他のメディアで同じ宣伝に出会うと、「これ、あの時の商品だ」と、印象に残りやすいと思います。「何度も目にすることで好意が生まれる」単純接触効果(ザイオンスの法則)も期待できそうですね。

クロスメディアマーケティングの例

  • ・チラシにWebサイトへのQRコードを添付。Webサイトでさらに魅力を伝えて資料請求へつなげる。
  • ・テレビCMをストーリー仕立てにし、続きをWebで公開。ファンを増やして他社との差別化を図る。
  • ・通勤電車のドア横ポスターからSNSの公式アカウントへの誘導。フォロワー・口コミをを増やし新たな集客につなげる。

このように他のメディアに誘導し、購入や目的につなげていきます。それにはユーザーが関心を持ったり、感情が動くようなコンテンツ制作が大切です。
「はじめは何となく目にした程度だったが、いくつかのメディアをたどることによりもっと商品を知りたくなった。」そんな流れを考えてみましょう。

メディアミックスとの違いは?

「複数のメディアで宣伝する」ことはクロスメディアと同じです。異なるのはその目的になります。
メディアミックスの目的は「同じ広告で多数の方に情報を伝えること」でメディアの連動はありません。一方、クロスメディアの目的は「メディアの連携により購入・目的へ導くこと」になります。

クロスメディアマーケティングのメリット

複数のメディアで短所を補い合う

例えばテレビCMは15秒の限られた時間しか宣伝できませんが、Webサイトへ誘導すればじっくり商品を説明できます。逆にWebサイトの認知度が低くてもテレビCMなら多くの方の目に入ります。

広いターゲット層に伝えられる

活字離れ・テレビ離れが増えている年齢層や、パソコンやスマホに慣れない方々。メディアを組み合わせることで多くの層に伝わります。

購入につながりやすい

複数メディアで流れを作り、購入への導線がスムーズになります。

効果を確認しやすい

Webサイトへの誘導で、どのチラシ、どの広告からの流入が多いかを解析で把握することができ、反響・効果が分かりやすくなります。また、調整や改善がしやすくなります。

主なメディアの特徴

どのメディアを組み合わせるかを計画するには、各メディア、それぞれの特徴を知る必要があります。

テレビCM

番組と番組の間に流れる「スポットCM」と番組内で流す「タイムCM」があります。15秒・30秒の限られた時間でメッセージを伝えるため、機能の詳細を伝えるよりは、商品のイメージを作るという効果が大きいのではないでしょうか。
認知度を上げる、印象に残るなどのメリットがあります。

ラジオCM

運転中に聞いたり勉強や仕事中に流したりと、何か作業をしながら聞くことができるためリスナーの暮らしに溶け込んでいることの多いラジオ。そんな習慣的にラジオを聞いているリスナーにとっては、印象良く情報が伝わりやすいと言えそうです。また、地域や時間帯によってリスナーの層を絞りやすいこと、テレビCMと比べ予算を抑えられることがポイントです。

新聞広告

新聞の発行部数は減少していると言われ、周りでも電子版を利用している方をよく見かけます。
新聞購読は比較的知識欲の高い方が多く、またどこの新聞社かによっても読者層に違いがあるようです。地域によっても大きく異なるため、広告出稿にはリサーチが必要です。新聞広告は信頼度が高く、ブランディングに期待できます。

チラシ

チラシには「新聞折込」「ポスティング」「フリーペーパーや情報誌などの折込」などがあります。目的・用途に合わせて選びましょう。
紙媒体のメリットは、手元に保存しておけること、配布するエリアを選べること。
地域密着型の店舗・企業におすすめです。

チラシなど印刷物についてはこちら >

その他のメディアには、雑誌広告・会報・DM・カタログ・フリーペーパー・デジタルサイネージ・イベント・ブログ・メルマガ・動画広告・SNS などがあります。

おわりに

クロスメディアマーケティングには、ユーザーがメディアを経由してさらに魅力を感じさせるようなコンテンツ制作の工夫が大切になってきますね。ターゲット層へ向けてどんな情報を届ければより興味を持ってもらえるのか、どんな流れでお伝えしていくのがベストなのかを追求していきましょう。

すぐに取り入れられるものもあります。特にチラシとWebサイトの連動は計画が立てやすいのではないでしょうか。