SEO対策、検索エンジン最適化とは?
「SEO(Search Engine Optimization)」とは検索エンジン最適化を意味します。
サイトがGoogleやYahoo!などの検索結果で上位表示されれば、より多くの人がサイトへ訪れてくれるようになります。
それでは具体的にどのようなSEO対策をすればよいのでしょうか。ここではSEO対策の押さえておくべきポイントをピックアップしました。
ページタイトル
ユーザーと検索エンジン双方に、ページ内容がきちんと伝わる適切なページタイトルを作成、titleタグで指定します。
ページタイトルは検索結果ページに表示される際、一番上の行に表示され、サイトへのリンクとなります。また、ユーザーが検索したキーワードが太字となって表示されます。自分のサイトがどんな検索ワードでヒットされるのかを考え、そのワードをタイトルに入れましょう。
ポイント
- あいまいなタイトルや関係のないタイトルは付けない。
- 各ページごとにタイトルを付け、それぞれの違いを検索エンジンに伝える。
- キーワードを必ず含めて30文字前後で簡潔なタイトルをつける。
- スマホでは表示文字数が省略されるため、重要な部分は前方へ配置する。
- 複合ワードを考慮する。
ページの概要「description」タグ
descriptionタグは、検索結果ページで、タイトルの下の説明文(スニペット)として表示されます。
こちらも、ユーザーが検索したキーワードが太字となって表示されます。各ページ、内容に合ったdescriptionタグを記述します。
ポイント
- キーワードを詰め込みすぎず、クリックしたくなるような内容に。
検索順位には直接関係しないが、ユーザーを惹きつける内容でクリック率をアップさせることが重要。 - ユーザーが内容を理解した上でクリックすることで、離脱率減少や滞在率向上に。
- 120字前後を目安。スマホは表示文字数が省略され、また前方の方が読まれる率が高いことから重要な部分は前方へ配置する。
わかりやすいURL構造
コンテンツのファイル名やカテゴリー名を分かりやすくし、ページの内容を説明するようなURLにすることで検索エンジンがクロールしやすくなります。
URLは検索結果のスニペットの下に表示されます。
ポイント
- URLにはコンテンツと関連した単語を使用する。
- ディレクトリ階層を深くしない、長すぎるURLは使わない。
- 無関係なディレクトリ名、不要なパラメータ、不必要な大文字を使用しない。
- ページ内のリンクURLの「www.」の有無を統一する。
- ナビゲーションはできるだけテキストに。
- パンくずリストでユーザーの利便性を向上させる。
- 404エラーページを用意。404エラーページは検索エンジンにインデックスされないようにする。
- ユーザー向けの「サイトマップページ」と検索エンジン向けの「XMLサイトマップ」を用意。
良質なコンテンツ
ユーザーにとって価値のあるサイトが検索上位に上がるよう、検索エンジンの性能が向上しています。
質の高いコンテンツがユーザーから評価されることで検索エンジンからの評価が上がります。また、人に伝えたいと思わせる情報はSNSなどでの拡散も期待できます。
コツコツと情報を投稿し魅力的なサイトを作っていくことが、重要なSEO対策となります。
ポイント
- 読みやすい文章。
- サイト内で重複コンテンツを作らない。
- ユーザーのニーズに合ったデザインで、検索エンジンがクロールしやすい構造にする。
- 検索エンジン向けの、ユーザーには見えない隠しテキスト・隠しリンクを使用しない。
リンク先の内容が伝わるアンカーテキスト
検索エンジンやユーザーがリンク先の内容を理解しやすくなります。
ポイント
- 説明的なテキストを使用する。
- ページのURLをアンカーテキストにしない。
- 長いアンカーテキストにしない。
- すぐにリンクだとわかるようなデザインに。
画像の効果的な利用
画像のalt属性は画像が表示されないときに、テキストとして表示されます。ユーザーにも検索エンジンにも伝わる適した画像情報を記述するようにします。画像検索からの流入をアップさせることにもつながります。
画像の容量はページの表示速度に関わり、表示が遅いとユーザーにストレスを与え、離脱されてしまいます。
また画像が軽量で読み込みが早くても、画質が悪いとサイトのイメージを低下させてしまうため、画像のサイズ、画質をそれぞれ最適化して使用します。
ポイント
- 検索エンジンは画像に入っているテキストを認識しないため、テキストを画像に埋め込むのは控える。
- わかりやすいファイル名とaltテキスト属性、内容に適した画像の配置。
- 長すぎるファイル名にしない。
- alt属性にキーワードを詰め込んだり、画像内すべてのテキストをそのまま入れない。
- 画像をリンクとして使用する際、alt属性を記述し検索エンジンにリンク先のページ内容を伝える。
見出しタグ
見出しタグはユーザーにコンテンツの構成を示すために使用され、重要度の高いh1から重要度の低いh6まで6種類があります。
ユーザーの目を引く重要な部分なので、コンテンツの主要ポイントや重要性を分かりやすく、読みたいと思わせる見出しを配置します。
ポイント
- コンテンツのポイントを考え見出しをつけ、重要性を示す。
- 見出しタグの用途、デザインに規則性を持たせる。
- 見出しは順番に使用する(小見出しの中に大見出しを入れる等はしない)。
- コンテンツの読みやすさを考え、見出しタグを多用しすぎない。
robots.txtを効果的に設定
「robots.txt」とは、サイトを巡回し情報を収集するクローラーの動作をコントロールするファイルです。
クロールが必要なページかそうでないかをしっかり管理します。
例)重複コンテンツに近いページ、テストページ等
robots.txtの他にも、検索結果に表示させない方法は下記になります。
- 〇robotsメタタグに「NOINDEX」を記述
- 〇.htaccessでディレクトリにパスワードを設定
- 〇Google Search Consoleでクロール済のコンテンツを削除
nofollow属性でコメントスパム対策
nofollow属性を追加することで、検索エンジンにリンクをたどらないよう伝えます。
悪質なサイトの評価に加担していると判断されたり、コメント欄にリンクを設置されページ評価を渡してしまうのを防ぐことができます。
設定方法は次の二つです。
- 〇リンクタグの中にrel="nofollow"を追加(個々に指定可能)
- 〇metaタグに記述(全てのリンクに指定)
モバイルサイトを適切にインデックスさせる
Googlebotがサイト情報を収集していない場合はモバイルサイトマップを作成しGoogleに送信します。
.htaccessでアクセスを禁止している場合は「Googlebot-Mobile」を含むユーザーエージェントからのアクセスを許可します。
サイトのプロモーション
サイトの評価を高めるために効果的に宣伝を行う
- ブログやSNSの活用
- 名刺や封筒、パンフレットなどの紙媒体にURLを記載
- Googleマイビジネスに登録、Googleマップやウェブ検索からの流入を増やす
- 関連コミュニティへの参加
- Google Analytics、Search Consoleの活用
検索の上位表示のためには、検索エンジンにクロールされやすい、インデックスされやすいサイトを構築することが大切だといえます。いきなり検索順位が上がるわけではありませんが、検索エンジン向け内部施策を行い、価値あるコンテンツの投稿によるユーザーからの支持を得てコツコツとサイトを成長させていくことが、SEO対策につながるのです。
また、2018年モバイルファーストインデックスにより、評価基準がPCからモバイルへと移り変わりました。新しい情報やSEOの動向も押さえていきましょう。