1ページ完結の縦長サイト「シングルページ」のメリット、デメリット

スクロールだけで閲覧可能!シングルページの人気の理由は?

ビジュアルやアニメーションに凝った、スクロールの楽しい1ページで作られたサイトをよく見かけます。

このような「シングルページ」サイト。複数ページで構成されている一般的なサイトと比べると、どのような違いがあるのでしょうか。今回は、シングルページの魅力、どんなサイトに向いているのか、注意点等について考えてみました!

シングルページとは?

一般的によくあるWebサイトは、例えば「トップページ」「サービス案内」「会社概要」「お問い合わせ」等、内容ごとにページが分かれていますよね。

シングルページのサイトでは、それらの要点が1ページに凝縮されています。ページ遷移なしで伝えたい情報だけに絞った縦長の1ページ完結型のサイトです。

複数ページと同様に上部にナビメニューがありますが、こちらは見たいコンテンツまでスクロールされる「ページ内リンク」です。スルっと移動され、表示までの待ち時間はありません。また、「個人情報保護方針」や「利用規約」だけ別ページで構成されているシングルページサイトも多いです。

シングルページのメリット

なぜシングルページが人気なのでしょうか。ユーザー側から見たメリットはこちらです。

  • ページ遷移の待ち時間がなく、ユーザーのストレスが軽減
  • スクロールだけでポイントが押さえられ、ページを移って探す手間もなく情報入手がラク
  • アニメーションや印象的なビジュアル、メリハリのある構成のデザインが多く見ていて面白い

スクロールが長くても、ページ移動がない方がストレスにならないようです。読み込み速度が遅いとイライラしますが、ページ遷移が無いので余計な待ち時間が無く自分のペースで閲覧することができるからです。スマホでスクロールに慣れているというユーザーが多いことも、シングルページが支持される理由です。

それでは、ホームページ制作者の視点から魅力を見てみましょう。

  • ユーザーに見てほしい順にコンテンツを配置でき、コンバージョン率の向上につながりやすい
  • ストーリー性のある構成にしやすい
  • シングルカラムで横いっぱいに自由に使え、印象に残りやすいデザインが作りやすい
  • サイドバー等、他に気をそらすような情報が無いため、コンテンツに集中してもらえる
  • 大きめのタイポグラフィ、ホワイトスペースでメリハリを作り読みやすさを確保

できる営業マンのように、ユーザーが欲しい情報を、良い順番、良いタイミングで伝えることが理想です。お問い合わせ、資料請求等の行動につながる可能性が高まると考えられます。

また、シングルページは、情報が少なくてホームページ制作を迷っている方にも、名刺代わりのサイトとしておすすめです。

シングルページはどんなホームページに向いているの?

シングルページのサイト、複数ページの一般的なサイト、どちらにもメリットデメリットがあります。情報量やテーマの多いコンテンツなのにシングルページで構成したら、逆に理解が困難で満足度の低いサイトとなってしまうことも。
シングルページをおすすめしたいホームページがこちらです。

  • メッセージが1つテーマに絞られているサイト
  • キャンペーンやイベントサイト
  • シングルページにブログを組み合わせて、はじめは情報量が少なくてもこれから自分で投稿して充実させていきたい方

たくさんの情報を詰め込みすぎると、印象に残りにくいページになります。ポイントが多い場合はページを分けましょう。

また、基本ページをシングルページで作り、公開後にブログでお役立ち情報、専門情報等を投稿していくことができれば、集客に有効なサイトに成長させていくことが可能です。ページ数が多いと費用も上がりますが、シングルページなら制作コストの削減につながることもあります。制作の際には、今後どのように運営させていきたいかを必ず制作会社に伝えましょう。

シングルページの注意点

  • 飽きがくると最後まで読んでもらえないため、興味を持続させる構成を考える必要がある
  • アニメーションやパララックスを取り入れる等、サイトの楽しい空気感を作ることが大切
  • SEO対策には向かない

一般的なサイト以上に、飽きさせない工夫が必要になります。

興味を持ってもらえる導入、面白いコンテンツ、続きが知りたいと思わせる設計、ポジティブな感情を起こすスクロールアニメーション等…企画部分でより時間を割く必要性を感じます。

SEO対策ではページ数が多く情報量の多いサイトが有利なことが多いです。シングルページの場合、アクセスを増やすためにブログやSNSからの流入経路を作ることをおすすめします。

おわりに

ページ数が少ないため構築が簡単に思われがちですが、長いページを最後までスクロールしてもらうための工夫が必要なことが分かりました。また、検索上位には、ブログやSNSの活用も視野に入れた方がよさそうです。私たちは、お客様のサービスの魅力をどのように伝えるのが有効なのかを、一緒に考えることができればと思っています。ぜひお気軽にご相談ください!