人気の理由は?ショートムービーのマーケティング活用

短編動画を視聴できる「TikTok」や「YouTubeショート」が人気上昇中です。
面白い部分だけ、要点がギュッとつまった短い動画を、サクサク気軽に見ることができるのが魅力のひとつですね。
なぜこんなに人気なの? マーケティングに導入するメリットも気になります。
今回は、ユーザーを増やし続けるショートムービーについてまとめました!

短編動画の特徴、人気の理由

短編動画の主な魅力はこちらです。

  • ちょっとした空き時間の有効活用ができる。楽しい気分転換や暇つぶしができる
  • 効率よく情報収集できる。流行がわかりやすい
  • 履歴からのおすすめ動画が並び、選ぶ時間をかけずに見たいものがすぐに見つかる
  • 動画なのでテキストや画像よりも情報量が多く、理解しやすい。印象に残りやすい
  • 動画編集の労力が小さく、スキルが無くても参加しやすい

気軽に楽しめて、流行を追うこともできるのがお得ですね。
「面白さを誰かに伝えたい」「共通した話題で会話がはずむ」などコミュニケーションの活性にもつながりそうです。

長い動画では、欲しい情報を得られなかった場合、費やした時間がもったいないと感じてしまうことも。ですが、ショート動画なら短時間なのでそこまで気にならず、また、望んだ情報でなければ簡単にスキップできます。
自分の興味関心以外のコンテンツも流れてくるので、知らなかった自分の好きなものに出会えるのも魅力ですね。

短編動画の人気の背景、タイパを重視する若い世代

デジタル環境が急激に変わり、世代ごとに情報への価値観やライフスタイルに大きな違いが出ているようです。

タイムパフォーマンスを略した「タイパ(タムパ)」が注目されていますね。三省堂の新語2022にも選ばれました。
特にZ世代(1990年代後半から2010年代前半頃に生まれた世代)は幼い頃からネットやスマホに触れているデジタルネイティブです。大量に流れてくる情報に効率良く対応するため、時間に対する効果「タイパ」を重視するようになったのではと言われています。

Z世代だけではありませんが、ネタバレを見てから映画を観る、倍速で動画を見る、音楽はサビだけ聞きたい…など、楽しみ方も多様になっています。

Z世代を中心に、「効率良く情報を得たい」「短い時間で高い満足を得たい」というニーズは今後も大きくなっていくと考えられます。このように、若い世代のスタイルを知ることが、これからの時代の流れを知る糸口になることがあります。若手社員から学ぶ「リバースメンター制度」を取り入れている企業も増えています。

社内でも世代間で互いに意見を交わし、マーケティングに生かしていきたいですね!

ショートムービーのマーケティング活用 メリット

「TikTok」「YouTubeショート」「Instagram(リール)」などを使って短編動画を配信するメリットはこちらです。

  • 長尺の動画と比べると編集に時間がかからない
  • 投稿数を増やすことで、多くのユーザーに視聴してもらえる。認知拡大
  • 露出を増やし何度も見ていただくことで、親近感や好感度を上げる
  • 説明しにくいことも動画なら伝わりやすい、印象に残りやすい
  • 商品・サービスをイメージしやすく購買意欲を高めることが期待できる
  • ブランディング

長い動画と比べると制作時間がかからず投稿数を稼ぐことができます。経験を重ねコンテンツのクオリティを上げていくことが可能です。

役に立つ内容や人に教えたくなるコンテンツなら、拡散が期待できます。人からすすめられても長いコンテンツだと閲覧が面倒に感じたり、逆に見てほしくても相手に強く言えないこともあります。その点、ショートムービーならサクッと見てもらえますね。

SNSマーケティングや動画のメリットについてはこちらでもご紹介しています。ご覧いただけると嬉しいです!

ショートムービーのマーケティング活用 デメリット

ショートムービーのマーケティング活用で注意するポイントをご紹介します。

  • ブランディングの要素の方が強く、すぐに売り上げにつながりにくい
  • 動画なので制作スキルが必要。心理的ハードルが高い
  • 概要欄などのテキストを見てもらいにくい
  • ユーザーの年齢層が低い
  • 最初の1〜2秒で心をつかまないとスキップされる

動画の視聴後、そこからアクションを起こしてもらいにくいです。
また、ターゲット層によっては、ショートムービーに力を入れても効果につながらない可能性があります。

短編と言っても動画制作です。リソースに余裕がないと厳しいので、自社のマーケティングに適しているか判断してから導入しましょう。

SNSマーケティングでは売り込みはNGです。ユーザーに楽しんでもらうことを心がけたいですね。

おわりに

ショートムービーの人気の理由やマーケティングのメリット・デメリットをご紹介しました。短編動画は特にブランディングに高い効果がありそうです。動画をマーケティングに導入した方が良いかどうかは各企業によって異なります。社内で検討してみてはいかがでしょうか。

以前、モノ消費からコト消費への移り変わりが話題になりましたが、その後もトキ消費からエモ消費など、Z世代を中心に新しい消費が生まれていると言われています。そしてコスパ(費用対効果)からタイパ(時間対効果)へ。時の流れによって人の価値観も変化していきます。今までの常識でいると置いて行かれるかもしれません。

新しい世代から学ぶことがたくさんありそうです。異なる意見を理解しようとしたり、意見を出しやすい環境を作っていきたいですね!