どうやって選べばいいの? 
Webサイトの効果的な画像の選び方

WEBサイトにおける画像の役割や重要性は?

ホームページに画像って必要なの? どんな画像が必要? どうやって選んだらいいの?
画像があったほうがいいとは思うけど、適した素材を探すのが意外と大変。
素材サイトで検索したり、自分で撮影したり、カメラマンに依頼したり…。
クオリティを追求すればするだけ労力と時間、お金がかかりますよね。

まずはWEBサイトにおける画像の重要性について考えてみました。なぜ画像をページに配置するのか、画像の役割が見えれば、選び方も変わってくるかもしれません。

ページが読まれるかどうかに影響

「知覚の8割が視覚」「見た目が9割」…このような言葉をよく耳にしませんか?

サイトではファーストビューが第一印象になります。ユーザーはこのファーストビューを見て数秒で、自分にとってメリットがあるページかどうかを判断します。「なんか違う…」という直感でページを閉じてしまうこともあるんです。
よって、「メインビジュアルでサイトコンセプトを的確に伝える」ことがとても重要であると言えますね。

暗い、ぼけている、古い等、画像の印象が悪いとサイトの情報自体の期待値も下がります。
逆に、画質がやたらに良すぎたり、意味もなく容量が大きい画像も注意です。容量はページの読み込み速度を遅らせます。ユーザーは、なかなか開かないページにストレスを感じ、閲覧をやめてしまいます。
画像ひとつですが、ユーザーの離脱率にも関わってきます。

読みやすさが格段に向上

視覚による情報伝達力は高いですね。
テキストを読むより、適した画像を見た方が理解するのが断然速いです。
ユーザーが理解しやすいページにするために、どのように伝えればよいのか考え、文章で伝わりにくいことは画像や動画を使用しましょう。

下の画像はインフォグラフィックスの一例です。文章や数字で伝わりにくい内容をイラストやグラフ、チャート等にし、直感的に理解しやすくしたものです。

ユーザーにとって、負担なく簡単に理解できるページはありがたいです。
「他のサイトより役に立つ」「悩みを解決できる」と感じてもらうことでファンが増え、ページビューが増えればSEO対策にもなります。

また、どんなにすばらしいコンテンツでも、ユーザーが長い文章にウンザリし読んでくれないことも。努力して書いた記事がもったいないですね。
まずは、「何が書かれているんだろう」と関心を持ってもらい、読まれることが大切です。ユーザーを惹きつける画像は何か、考えて配置してみましょう。

関連性のない画像を配置すると違和感を与え、信頼度を下げることもあるので気をつけます。

画像選びのポイント

カッコいい画像、オシャレな画像を好みで選んでしまうのはNGです。
当てはめてみても、なんかしっくりこない、そしてまた探す…の繰り返しで時間がどんどん過ぎてしまいますよ。また、見た目はキレイでも内容と合っていなければ信頼度が低下します。
どんなことに注意すれば画像選びを行いやすいか、ポイントを挙げてみました。

①コンセプトを明確に

伝えたい内容、目的は何か。
誰に何を分かってもらうための画像か。

②目的に合わせ、どんな画像が有効かを考える

例えば、この部分では「イメージや雰囲気」を伝え、ユーザー自身に当てはめて想像してもらおう。そのために「商品を使用して笑顔になっている人物」「暮らしの中で商品の使用イメージが浮かびやすい風景」等の画像を配置しよう。

あるいは、ここでは問い合わせの多い「商品の機能を説明したい」から、商品単体の背景のない写真を配置しよう、一部拡大させた画像も使おう。…等。

このように意図がはっきりすれば、写真選びがはかどりますね。

③画像のレイアウトを決める

画像の大小(優劣)、アップで使用するか、引きで使用するかで伝わる印象が変わります。
例えば、大きく配置した画像があれば、そこに力が入っていることが伝わります。
メニューページで一つだけ大きく掲載されている画像があれば、それがおすすめのメニューであることが分かりますよね。

④どのように素材を準備するのかを決定

①~③や予算、制作期間をもとに、素材サイトでイメージ写真を探すのか、自社またはカメラマンに依頼し、オリジナルの画像を撮影するのかを決めて、画像の準備や選択を行います。

それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

自社で撮影

リアルな画像は信頼感、誠実感を与えます。サイトのオリジナリティも高まります。
イメージ通りに撮影できるか不安があると思いますが、カメラ、スマホの性能が高くなり加工もできるので試してみたいですね。
人物を撮影する場合はスタッフに依頼するのか検討したり、辞めた場合は画像をどうするか等話し合いも大切です。

カメラマンに依頼

リアリティ、オリジナリティがあり、自社での撮影よりもクオリティが高く魅力ある写真が期待できます。
予算がかかる、カメラマンを選ぶ時間、手間がかかる等のデメリットもあります。また、コンセプトもしっかり伝わるようカメラマンへの指示や打ち合わせが必要です。

利用許諾や加工の許可、著作権の譲渡等について取り決めを行い、契約書を作成することをおすすめします。

素材サイトから選ぶ

ほしい画像を検索してダウンロードすることができます。有料サイト・無料サイトがあります。
デメリットとしては他のサイトでも使用されている可能性が高い、自社らしさを出しにくい等が挙げられます。

著作権のトラブルに巻き込まれないよう、運営サイトの利用規約を守ること、著作者の許諾があるか確認することが大切です。
また、商用利用OKか、加工利用が可能か、クレジット表記は必要か等確認してから使用しましょう。

おわりに

ユーザーはページを開きメインビジュアルを目にした一瞬で、続きを読むかページを閉じるかを選んでいるんですね。時間がかかっても、役割を考えて丁寧に選ぶことが大切だと改めて感じました。

これからもページ作成の中で、より理解を深め、興味関心や期待度を上げられるような画像を選択していきたいですね。